西岡・石井・田中編 (2022).『新しい教育評価入門』序章のメモ
↓の本の序章を読んだメモ
入門書なだけあって,広くいろいろと書かれているけれど,1つ1つのことをもう少し掘り下げて理解したいところ。
成績付けの対象は教育可能なものに限り,教科内容に関係ない汎用的スキルだけに着目するのは非効率であるなど,最近注目されている能力に言及されているのもいいと思った。
言語テスト関係で考えると,評価に使用されるテストは,カリキュラム等の目標とテスト内容が合致している必要があるが (カリキュラム適合性),テスト開発系の論文や本では意外と「〜という能力を測定するテストの妥当性を検証する」みたいなものが多くて,そもそも指導に関する目標の話はあまりされていないような気もする。
そこにテストが出来上がっただけみたいな。
どんなタイミングで使うべきテストかや,どのような目標を想定して作られているのかをしっかりと確認するべきかな。
いずれにせよ,教育評価の基本的な考え方,方法,歴史など,ざっくりと知りたい人にはおすすめかも。